20221023

2022/10/23 御在所 中尾根 メンバー/吉田 深美

山域
御在所 中尾根
日程
2022年10月23日
メンバー
吉田 深美
コースタイム
 
感想
 登山口近くの駐車場で朝を迎えると、昨夜から降っていた雨がようやく上がるところだった。見上げた山腹を覆うガスが風で飛んでいく。まだ岩は濡れているだろう。晴れて日が当たり、風で岩が乾くまでのんびり進もう。あせらずに。

 10/23
 今回の天気予報は悪くなく、期待をして向かった。
 昨夜からの雨で中尾根がいったいどの程度濡れているのか、そればかりが気になるが見上げる空は晴れてきて日の光を注ぎはじめている。藤内小屋への登山道では、休会って一体何だろうか、辞めるのと変わんないよな、ってな話をしながら、日帰り装備で軽快に歩いた。
 藤内小屋で小休止。ほかに歩きの人と登攀グループの3組程度が準備している。
 水汲みとトイレを済ませて出発。ウサギの耳、藤内沢出合、一の壁、と順調に進み、一ルンゼで登攀準備し、ここで靴や一人分のザックをデポした。
 目の前にカリフォルニアドリーミングがどっしりと鎮座している。ピンとラインを眺めてしばしその登攀を想像する。2ピッチ目が核心か?いつかトライするまで触らずにいよう。
 束の間のアプローチをこなし、中尾根取付き。先行パーティーが既にP3に取り掛かっているようだ。さっそく吉田トップでスタートする。P4は明確なクラックを行く。中間のカチが濡れている。それにこれ、寝てるけどワイドじゃん。ただ、プロテクションはフィンガーからハンドサイズのカムが左右に決まる。ホールドは手足とも豊富に求められる。
 ロープ半分程度で終了点。この後も終始、修了点は信頼性の高い状態で、中間支点は多少のハーケンを除いて大概カムで取った。
 言わずもがなノーテンで抜けた。いいラインである。登れればいいライン、落ちればよくないライン。いつからかそんな風に感じるようになった。ただ、落ちたところは鮮明に記憶するものだけれど。
 2ピッチ目深美リード。難なくロープを伸ばす。
 P3はP4ピークからクライムダウンして行く広い取付きから始まる。あまり覚えてない。素直なラインだったと思う。ピークからP2取付きへ懸垂。
 P2は取り付きが風の通り道でとにかく寒くて、冬壁を思い出すほどだった。
 出だし崩落しておりアブミが必要。先行パーティーによれば、フリーで抜ければ5.11とのことだった。アブミからフェイスを右上し、さらにクラックを直上。右に上がっていく滑り台上のスラブを行くのが楽と思われたがリード深美はまっすぐ登っていく。ナイスリード!バンドから2ピッチ目は吉田リード。いろんなラインが取れるが、登りやすくかつ自然なラインを求めて右へ。最後のヘッドウォールを右から登りトップアウトした。
 あとはP1チムニーを残すのみだが、打ち合わせの結果、ここで切ることにする。いやいやお腹いっぱいでした。

後記
 天気が微妙だったがもってくれてよかった。出だしのP4が濡れていたので心配したが、上に行くと乾いていた。
 ラインはコンパクトかつ明瞭で、フリークライマーもアルパインクライマーも楽しめると思われた。
 日程に余裕があれば、登攀後に藤内小屋でゆったり過ごしたい。
写真